まず、次の内訳書をご確認ください。(実際に配布される設計書は金抜き(単価欄と金額欄は空白)になっています。)
一番上位の書類「内訳書」は「直接工事費」と「間接工事費」で構成されます。
「直接工事費計」などの直接工事費を集計する行や、「共通仮設費」や「諸経費」などの間接工事費で使用される言葉を探して、直接工事費と間接工事費がどこで分かれているのかを判断してください。
今回の場合、「道路改良」から「アスファルト舗装」が直接工事費の計算部分で、「直接工事費計」から「工事価格」が間接工事費の計算部分となります。
「直接工事費」には工事をするために直接的に必要な費用を計上します。
物を作ったり、そのために作業をする費用となり、具体的にはバックホウで土を掘ったり、生コンを打設したりする費用となります。
「間接工事費」には工事をするために間接的にかかる費用を計上します。
工事をするための準備作業や仮設物、会社の利益分などの費用となります。
公共工事でいうと「共通仮設費」「現場管理費」「一般管理費」が、民間工事でいうと「諸経費」がそれに当たります。
建設工事の場合、間接工事費は直接工事費の合計額に経費率をかけて計算することが多いので、基本的に直接工事費の積算を先に行います。
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